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2013年12月21日土曜日

柔道について

私は、柔道を子供たちに教えています。
主に小学生高学年の生徒を指導しています。

小学生、中学生は、
高校生以上とはルールが違います。

それはけが防止のためであり、
正しい柔道を身に付けるためでもあります。

しかしながら、
現在の指導者は礼儀やルールを周知徹底する前に、
目の前の勝ちにこだわり過ぎた指導が多いのも事実です。

例えば、組み手。
右組の場合、右手で相手の左前襟を持ち、
左手で相手の右そでを持ちます。
持つ位置は得意技によってさまざまですが、
大人の場合は、自分の得意になるために片襟をもったり、
奥襟を持ったり、袖も袖口近くを持ったり、わきの下を持ったりしますが、
あくまで基本の組手ができてからの応用です。

どのスポーツにも言えるのかもしれませんが、
今の指導者は学校の勉強でいうと、
足し算引き算掛け算割り算を教えずに、
分数や少数、微分積分を教えているようなものです。

ひらがなの読めない子供に漢詩を読めと言っても無理なように、
基本的な対捌きや足運びができないのに、
突然山嵐のような技を教えてもできるわけがありません。

バットにボールを当てられない子供にカーブやフォークを打ち返すことはできません。

自分にできることが
子供にできないとイライラしたり、
叱りたくなるのはわかりますが、
自分たちが子供のころもできなかったはずです。

その点をもう一度よく考えて、
なぜ、今でも柔道を続けているのか?
なぜ続けられたのか?
どうやって技を覚えたのかをもう一度思いおこして、
今度はわかりやすく子供たちに教えていくのが、
指導者の責任だと思っています。